蛸の足、蓮の花

不定期更新コラム

第764回「のどが渇いた時の飲み物」(トラバ

 今日のことである。

 日中の暑さで喉が渇いたので、何か飲み物を買おうと私はコンビニに入った。紙パックの野菜ジュース(定価114円)をひとつ手に、私以外にお客さんが誰も居ないレジまで向かう。

 見ると、三十代前半くらいの男性店員が何かを書類に書き込んでいた。宅配の承りか何かだろうかと思いつつ、すぐ終わると踏んでその人の作業が終わって呼ばれるまで待つことにした。

 だが、一向に書き込みが終わる気配はなし。レジにはその男性店員しか人が居なかったのだが、驚いたことにその店員が私のほうをチラと一瞥したにもかかわらず、作業を中断しようとはしなかった。

 少し急いでいたこともあり、仕方なく私はその男性店員のカウンターの前まで行き、「お願いします」と野菜ジュースを差し出した。

 すると、あろうことかその男性店員は聞こえよがしに「チッ」と舌打ちしたのである。私が喧嘩強そうに見えないからだろうか、その店員は苛立ちを隠そうともしなかった。

 店員はいかにも面倒くさそうに「しゃいませ・・・」と言い、私と目を合わせようともしない。どころか、繊細な紙パック入りの野菜ジュースをドンと荒々しく置いてビニール袋に入れ始めた。さすがに無いなと思った私は、店員が小さなビニール袋に野菜ジュースを詰め終わったところで

「袋いりません」

 と言ってみた。店員、嫌そうな表情。渋々と片付けた。
 
 値段を言うときも「114円になります・・・」と相変わらず嫌な感じだったので、

 5000円を出した。

 店員、嫌そうな表情。お釣りは4886円なり。

 「4886ぇんになります・・・」ともう明らかに不快極まる、といった態度の店員に私から最後の攻撃。

 「領収書切ってください」

 店員の表情が物凄かった。

 完全勝利を収めた(つもりの)私は、店員から受け取ったレシートを、お釣りのごまかしが無いかどうかいぶかしむようにジロジロと見ては小銭入れを確かめ、見ては確かめる素振りをしてから店をあとにした。

 ちなみに、私が男性店員の前に言ったすぐ後に女性店員が店の奥から出てきてふたつ目のレジを担当したので、全体の流れが滞ることはなかった。

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